5人の画家たち 今、人物、とくに女性を描かせたいー そんな5人の画家たちが、究極の肉体美を追求するバレエダンサーたちと対峙する。画家同士も競い合う至上の瞬間。

軌跡
大河原 典子

■作家名 : 大河原 典子
■作品名 : 軌跡
■サイズ : 72×91cm

■Profile
1976年、東京都生まれ。2004年、東京藝術大学大学院博士課程修了、野村賞受賞。2013年、第1回桜花賞展奨励賞(郷さくら美術館東京)、2015年、法相宗大本山薬師寺「吉祥天画像」奉納。現在、日本美術院院友、鎌倉女子大学専任講師。

■コメント
何が美しさを呼び起こすのかと考えながらバレエを見ている時に、ダンサーが空間に大きな絵を描くように動いていくさまに心ひかれました。一瞬にして移り変わるその動作の記憶を描いてみたいと思いました。

アティチュード
山本 大貴

■作家名 : 山本 大貴
■作品名 : アティチュード
■サイズ : 91×65cm

■Profile 1982年、千葉県生まれ。2007年、武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業、卒業制作優秀賞受賞。第83回白日会展初出品、白日賞受賞。2010年、第86回白日会展、富田賞受賞。2011年、昭和会展優秀賞受賞。2014年、東京高輪会特集作家。現在、白日会会員。

■コメント その底の深さにさえまだ気付けないような浅瀬から目を凝らして奥を覗き見るように、舞台や稽古を取材させて頂きました。ダンサー自身の作り込まれた美しさ、迫力、併せ持つ繊細さ、それらをただ今の私の眼で見えた通り、過不足無く描き留めること。まずそこから始めることにしました。

宙に留む
古河原 泉

■作家名 : 古河原 泉
■作品名 : 宙に留む
■サイズ : 72×91cm

■Profile
1978年、栃木県生まれ。2000年、宇都宮大学教育学部美術科卒業。2003年、光風会初入選(以降毎年入選)。2004年、日展初入選(以降入選7回)。 現在、無所属。

■コメント
「牧神の午後」ゲネプロ見学の中で脳裏に焼き付いた肉体の動きを切り取り、自分なりに表現した。宙に舞う軽やかさというより、肉体が宙に静かにとどまるような生々しさ、またそれら肉体が光と影の境界をぬうような動きを表現したかった。

Blue Bird
 染谷 香理

■作家名 : 染谷 香理
■作品名 : Blue Bird
■サイズ : 72×91cm

■Profile
1977年、島根県生まれ。2002年、東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻保存修復日本画修士課程修了。2007年、有芽の会、法務大臣賞受賞。2013年、第68回春の院展、外務大臣賞・奨励賞受賞。現在、日本美術院特待、東京藝術大学大学院教育研究助手。

■コメント
これまで日本画で平面的な表現を行ってきた中で、どのようにバレエダンサーを表現するべきか、また何を描くべきかで大変悩みました。実際の練習や舞台だけでなく、ダンサーの方と直接お話しさせていただいたことをヒントにしていきたいと考えています。

中島 健太
THE DEEP SEA

■作家名 : 中島 健太
■作品名 : THE DEEP SEA
■サイズ : 50×60cm

■Profile
1984年、東京都生まれ。2006年、第82回白日会初出品初入選。2008年、武蔵野美術大学造形学部油絵科卒業。2009年、第41回日展初出品、特選受賞。2013年、東京高輪会特集作家。2014年、改組第1回新日展特選受賞。

■コメント
初めて練習スタジオを訪ねた時、スタジオの空気の緊張感に驚いたことを覚えています。時間的にも物理的にも、多くの制約がある中で、それでも自由な表現者であろうとするバレエダンサーの姿は感動という言葉だけでは足りない、もっと深く複雑な感情を僕に与えてくれました。